竜介軍少佐のブログ

色々投稿しようと思ってるので時々見てね

職場の話14

前回の話だけれど、つまりオレは、パワハラを理由に今の応援先(仮にA職場)からまた別の応援先(仮にB職場)に異動をした腰抜けだよ。

パワハラからは解放されたが人間とは悩みが尽きぬもので、新たな人間関係、仕事にオレは苦しめられている。それでも、あの精神的苦痛よりはましってもんだぜ。

朝から“あぁ、仕事に行きたくない行きたくない行きたくない…”と暗澹たる思いを抱えながらも支度をするのは、経験したことがある人ならば分かると思うけど、電車にだって飛び込みたくなるものだ。そして巷間伝うる話によれば、A職場ではオレがB職場へ移動した後も太田によるパワハラが横行しているようだった。そのネクタイのガラは如何なものかと突っ込みたくなる大澤の話によれば(子供からのプレゼントらしい)、オレがいなくなった後、今度は一緒にA職場へ応援としてやって来た中野が、本格的にパワハラの対象となっているとか。クソが。クソが!

あの唾棄すべき男は、どうやら新人や応援者などの仕事を教えてもらう弱い立場の者にぞんざいな態度をとるらしく、こうして蚊帳の外に出た今、それがありありと見て取れる。そう、野郎は卑怯な奴だ。自分の立場を利用して好き放題やりたい放題し、弱者をいたぶる。

けれど、人間とは因果な生き物だ。そう、因果だ。

太田が飛ばされるらしい。仕事をせず遅刻の常習犯で、何人もの従業員をパワハラで退職させるという暴虐を尽くした人間が、ついに飛ばされる。これはA職場からすれば朗報以外の何物でもなかった。けれど、オレはこう思う。

人間というのは、自分がこれまでしたことが自分に返って来るものなのだ。

強制的に転籍させられる太田だって、応援として選ばれるオレや中野、大澤といった人間だって。

太田は口々に退社する、だとか周囲に述べているという。実際はどうするか当然分からない。狡猾なあの男だから転籍先で起死回生を狙うかもしれない。尤も、それはきっと不可能に近いだろうけれど。

オレはどうだろう?そもそも応援に出されても困らないような人材だったから、結果、このような苦難を受けたのではあるまいか。

結局、オレたちは綺麗事抜きにして、必死にやっていくしかないのだろう。