竜介軍少佐のブログ

色々投稿しようと思ってるので時々見てね

職場の話12

オレが女のケツを追いながら職場を歩くようになってから一ヶ月が過ぎた。
そりゃあ指で突っつけば跳ね返るようなケツならば目で追いたくなるものだが、致死率(離職率)の高いこの戦場では疲労困憊により、時にケツに見えてケツではなくなる時もある。気付けば癖でつい男のケツを目で追って、うわっ!と自分を戒める時もある。
さて、応援としてやばい部署へ派遣されたのは以前に話したと思うが、そんな職場にまたもや新人が投下された。オレ達が応援に来てから、一体ここで何人もの戦死者(退職者)が出たのか搔い暮れ知れぬ所だが、明日からまたまた若いフレッシュマンがやって来る。
そのフレッシュマンを迎えるのは、悪魔・太田(目がイッてる)だ。
この太田って野郎はオレ達と同じ平社員でありながらこちらの仕事を何でも知っているということもあり、先輩風を吹かせて、ねちねちねちねち、ねちねちねちねちと言ってくるクソ野郎だ。オレ、中野、大澤の応援三人も例外なくこいつのパワハラを日々受けながら仕事をしている。そのクセ遅刻の常習犯であり、三時間の遅刻なんてザラの、繰り返すが本当にクソみてえな野郎だ。
太田が皆から疎まれている理由はマジに沢山あってここでは割愛するが、問題なのはこのフレッシュマンが“残業は一切やらない”という、これまたクソみてえな条件で雇用されたことだ。
そんな新人に落胆しつつ、オレ達は毎日睡眠不足と疲労というバッドステータスをヒーコラ耐えながら、あの女のケツが良いかもしれないだの、あの女は乳がでかくて埋まりたいだのと実現不可能な欲望を語る。そして、明日から始まる悪魔太田とフレッシュマンの対決の見物を楽しみにするのだ。
ああ、男の日常なんてのはこの程度なんだよ。女が見ればクソみてえだろうな。
でも本質はそうじゃねえ。
オレ達は普通に仕事をして、その後帰ったら、好きな物を、好きなようにして、好きな事をしながら、好きな奴と酒を飲みたいだけなんだ。